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伊原亮司 (著)
ISBN 978-4-911530-01-6
四六判 250ページ
発行 アトリエ花粉館 2025年5月
暴力、いじめ、差別、能力主義――働く現場から描き出す、現代日本のリアル労働論。
わたしたちは、〈働くこと〉に振り回され、互いにいがみ合い、疲れ切っている。就職の内定を勝ち取るために競い合い、勤めだしてからは何かに駆り立てられるように働き、「できの悪い」同僚や働いていない人に不満をぶつける……
しかし、これでいいのだろうか?
※2015年、こぶし書房刊『私たちはどのように働かされるのか』に、数字を直近のものに換え、エピソードを追加。
目次
働く前から疲れないように
第一章 経営書・自己啓発本をつい読みたくなる人たちへ
第二章 職場における「いじめ」
第三章 労働と「うつ病」
第四章 労働と「死」
第五章 「品質」の作り込みの低下
第六章 「キャリア」ブームに煽られる人たちへ
第七章 「社会貢献」に惹かれる「良い人」たちへ
第八章 働くということを自分たちのものに取り戻す
著者プロフィール
伊原 亮司 (イハラリョウジ) (著)
1972年生まれ。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、社会学博士(2004年)。現在、岐阜大学地域科学部准教授。専攻、労働社会学、経営管理論、現代社会論。主な著作に『合併の代償――日産全金プリンス労組の闘いの軌跡』(桜井書店、2019年)、『ムダのカイゼン、カイゼンのムダ―トヨタ生産システムの〈浸透〉と現代社会の〈変容〉』(こぶし書房、2017年)、『トヨタと日産にみる〈場〉に生きる力――労働現場の比較分析』(桜井書店、2016年)。共訳、デービッド・F・ノーブル『人間不在の進歩――新しい技術、失業、抵抗のメッセージ』(こぶし書房、2001年)。