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周司あきら (著)
ISBN 978-4-334-10648-5
新書判 264ページ
発行 光文社 2025年5月
人類の歴史で、長らく「人間(man)」の代表とされてきた「男性(man)」。歴史、文学、医療、スポーツ。あらゆる領域で「標準」であることの特権を享受してきた男性集団は、他方で、男性一人ひとりの具体的な生が度外視された虚像でもある。等しく強いわけでも、自律的で自立しているわけでもない男性たちは、いかにして「男性」として存在させられているのか?
歴史的・文化的・社会的な規範に縛られた存在――男性学は、そのようにつくられたジェンダーとしての男性を対象としている。そもそも性別とは何か。そして男性とは、男らしさとは何なのか。そんな「当たり前」を疑う男性学。その入り口に立ち、さらに先へと進むための最初の一冊。
著者プロフィール
周司 あきら (シュウジ アキラ) (著)
作家、主夫。単著に『トランス男性による トランスジェンダー男性学』(大月書店)、共著に『埋没した世界』(明石書店)、『トランスジェンダー入門』(集英社新書)、『トランスジェンダーQ&A』(青弓社)などがある。フェミニズム雑誌『エトセトラ』(エトセトラブックス)の第10号で男性学特集の編集を担当。