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ミリアム・ルロワ (著),村松 潔 (訳)
ISBN 978-4-10-590200-1
四六変型判 288ページ
発行 新潮社 2025年5月
女性はなぜナチスに斬首されたのか。真実を求め「あなた」は歴史を越える。
占領下のブリュッセルでナチスの将校を単身で襲い、斬首刑に処された女性。抵抗運動の最初の狼煙をあげながら、女性であったが故に歴史から消されたその生涯を調べる著者の「あなた」もまた、女性として抑圧や差別を経験してきた。彼女の人生を甦らせるのは「あなた」しかいない――史実を元にし、それを踏み越える小説。
著者プロフィール
ミリアム・ルロワ(Leroy,Myriam) (著)
1982年生まれ。ジャーナリスト、作家。ベルギーの様々な雑誌に寄稿し、テレビやラジオへの出演も多数。インターネット上の女性に対する迫害をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作にも携わる。デビュー小説『Ariane』はゴンクール賞の新人部門にノミネートされた。他の作品に『Les Yeux rouges』など。
村松 潔(ムラマツ・キヨシ)(訳)
1946年、東京生まれ。訳書にイアン・マキューアン『初夜』『ソーラー』『未成年』『恋するアダム』、シーグリッド・ヌーネス『友だち』、ジョン・バンヴィル『いにしえの光』、T・E・カーハート『パリ左岸のピアノ工房』、エクトール・マロ『家なき子』、ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』、マリ=フィリップ・ジョンシュレー『あなたの迷宮のなかへ カフカへの失われた愛の手紙』など。
※データは刊行時のもの