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極北の海獣

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イーダ・トゥルペイネン (著),古市 真由美 (監訳) ISBN 978-4-309-20924-1 四六判 272ページ 発行 河出書房新社 「滅びたものと相まみえてみたいと、だれもが一度は夢見たのではないだろうか」―― 18世紀ロシア、19世紀アラスカ、現代フィンランド……絶滅した海獣ステラーカイギュウを巡り3つの時代に生きた人々が、時空を超え繋がる。史実に基づいた息を呑む冒険譚。 18世紀のロシア極東カムチャツカ半島(第1部)、19世紀アラスカ南東部(第2部)、現代フィンランドの自然史博物館(第3部)……300年の時を超えて、今はなき巨大海棲哺乳類ステラーカイギュウをめぐる、史実をもとにした息を呑む冒険譚。葛藤を抱えその再生に情熱を燃やす人々が、いま歴史を変える――。 フィンランドですぐれた新人作家の作品に贈られるヘルシンギン・サノマット文学賞受賞&28言語で刊行のベストセラー。消滅した世界を悼み、文学が弔う壮大な物語。 日本語版装画:ミロコマチコ 装幀:大倉真一郎 【目次】 第1部 栄光か、破滅かーー1741~〈ロシア極東・カムチャツカ半島〉 第2部 征服ーー1859~〈アラスカ南東部〉 第3部 命あるものたちーー1861、1950、2023〈フィンランド・ヘルシンキ〉 【訳者あとがきより】 登場人物それぞれが、時代によって課された制約の中で、もがき、苦しみ、苛立ち、また喜びに震える、その心のありようがいきいきと描き出される。そして、互いに出会うことはない人々の思いが、ステラーカイギュウを介して時空を超えて交差するとき、読む者の胸に深く響く物語が立ち現れる。 (略)どれほど資料を集めても埋めきれないもの、それは実際にその時代を生きた人々の心の襞であり、そこを想像の力で補って骨太な作品世界を構築した著者の、作家としての手腕は確かなものだ。 著者プロフィール イーダ・トゥルペイネン (トゥルペイネン,イーダ) (著) ヘルシンキ在住の文学研究者。2014年、J.H.エルッコ短編小説コンクールで才能ある書き手の一人に選ばれる。本作で、すぐれた作家のデビュー作に贈られるヘルシンギン・サノマット文学賞を受賞。 古市 真由美 (フルイチ マユミ) (訳) フィンランド文学翻訳者。キンヌネン『四人の交差点』、サンドベリ『処刑の丘』、レヘトライネン『氷の娘』、サルヤネン『白い死神』、スヴァン『夏のサンタクロース』など訳書多数。

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