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乗代雄介/おかやま旅筆会(著)
B6判 168ページ無線綴じ ソフトカバー
発行 おかやま旅筆会(ワークショップ参加者有志) 2025年3月
装画 福井智恵美
装丁・写真 守安 涼
編集・制作 ブックスハドル
作家・乗代雄介氏を講師に迎え、岡山市で2023年より開催されている写生文ワークショップ「風景を綴る」の第2期参加者による風景スケッチ作品集。
ワークショップでは、「文章で風景をスケッチしよう」「写生文で風景を綴ろう」というテーマのもと、参加者が野外を歩き、その場で目にした風景を言葉で描写します。
前半は全3回のワークショップの第1回、第2回で実際に受講者が書いた風景スケッチのなかから、講師が抜粋した部分を掲載し、後半はワークショップの後に受講者が書いた自由課題の風景スケッチを掲載しています。
《私は作家として、二〇二三年から岡山市で「文章で風景スケッチをしよう」「写生文で風景を綴ろう」という内容のワークショップの講師を務めています。ZINEは、二〇二四年度の参加者による成果の一部をまとめたものです。
風景スケッチと聞くと野外で絵を描くものと思われるかも知れませんが、キャンバスや画用紙をノートに、筆を鉛筆に持ち替えて、文章で目の前にある風景を書いてみようというのが、このワークショップの趣旨です。こうした文章は元々、明治時代に正岡子規が「写生文」と名付けて文章練習をしたり鑑賞会を開いたりしていたもので、あまり省みられることのないそれを、現代でもやってみようというわけです。》
――序文より
目次
序文(乗代雄介)
ワークショップ第一回 二〇二四年五月十八日
ワークショップ第二回 二〇二四年七月二十七日
自由課題
著者プロフィール
乗代 雄介(のりしろ・ゆうすけ)
1986年北海道生まれ。2015年「十七八より」で第58回群像新人文学賞を受賞し、デビュー。2018年『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞受賞。2021年『旅する練習』で第34回三島由紀夫賞受賞。2022年、同作で第37回坪田譲治文学賞を受賞し、岡山との縁ができる。2023年『それは誠』で第40回織田作之助賞受賞。2024年、同作で第74回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2023年から岡山市で写生文ワークショップの講師を務める。
おかやま旅筆会(おかやまりょひつかい)
作家・乗代雄介氏を講師に迎えた写生文ワークショップ参加者有志の集まり。講師とともに風景スケッチ作品集を制作する。