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鄭開翔 (著/文|イラスト),出雲阿里 (翻訳)
ISBN 978-4-562-07499-0
A5判 264ページ
発行 原書房 2025年2月
台湾の日常の風景にある屋台・露店100種。豆花(ドウファ)、麺屋台、練り粉人形、バナナ売り、夜市のステーキ......手押し車や改造トラックまで、そこには店主たちがつくる小さな世界が広がっている。常連客とのやりとり、忘れられない味、ユニークな看板――。
アーバンスケッチを得意とする著者が、温かみのある水彩画でどこか懐かしくて魅力的な台湾の「庶民の味と暮らし」を描く。
《私の作品には、そこかしこに「別れを惜しむ」気持ちが滲(にじ)んでいると思う。台湾らしい輝きに満ちた記憶を、絵を描くことで記録したい。人間の温かさを感じさせる屋台の売り声は、一般的な「美」の殿堂には入れないかもしれないが、故郷からどれほど遠く離れても、いつも恋しく思い出される。》
――前書きより
目次
前書き 生存のための一角に、生活の営みと輝きを見る
入門編 台湾の露店を見つめて
POINT1 本書の構成
POINT2 鑑賞のポイント
POINT3 露店の構成要素
PART1 移動しながら売る
立ち売り
手押し車の屋台
自転車の屋台
バイクの屋台
トラックの屋台
PART2 営業場所が決まっている露店
商品を地面に広げる露店
机と椅子の露店
複合型の屋台
PART3 忘れられない時間
懐かしい遊び
季節限定の露店
PART4 露店が集まり市場となる
夜市
伝統市場
年越し用品市場
中古品市場
ハンドメイドマルシェ
後書き 露店を通じて見えるもの
訳者後書き
著者プロフィール
鄭 開翔(ジョン・カイシアン)(著/文|イラスト)
1982年台湾・屏東市生まれ。台湾の街並みを題材としたスケッチ画や水彩画で知られる新進気鋭のアーティスト。政治作戦学校(現・政治作戦学院)芸術学部卒業後、屏東大学大学院視覚芸術学修士課程に進学。邦訳書に『台湾 路地裏名建築さんぽ』(エクスナレッジ)がある。
出雲 阿里 (いずもの・おさと)(翻訳)
中国語翻訳者。島根県生まれ。台湾にて中国語翻訳等の活動に従事。訳書に『台湾の妖怪図鑑』(原書房)がある。