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ISBN 978-4-910961-04-0
B5変形判 254ページ(フルカラー)
発行 一般社団法人新百姓
発売 株式会社ている舎 2024年10月
『新百姓』とは、人間の創造性の解放を促す雑誌。
『新百姓』では、「なぜ人類はいまだに毎日を遊んで暮らせないのか?」(Why can’t we be playful everyday?)を根底の問いに掲げています。
効率性や規模の拡大を最優先に追求する経済のあり方、人間一人ひとりがそれに従順であるように求められる巨大な社会システム。そういったものに疑問を持ち、それを単に敵として抗うのではなく、その巨大なシステムすら遊び道具として活用する、そんな新しい生き方を探究している人たちの問いと実践の物語を紹介する雑誌です。
毎号、古来から人間が行ってきた根源的な営みを1つずつ特集テーマに掲げ、その意味を深め、捉え直して転回することを試みます。
2号のテーマは、「米をくう」です。
《便利で安定した現在の米供給システムは、ありがたいもの。しかし、効率のみを重視するあまり、稲作から炊飯まで、「米をくう」営みの中に溢れていたつくる喜びや楽しみも、失われてきたのではないでしょうか?
安定した米供給システムを土台にするからこそ、安心して、思いっきり「米をくう」で遊ぶ。そんな新しい社会は、どうやったら実現できるのか?
そんな想いのもと、本号では、『まぁまぁマガジン』編集長で文筆家の服部みれいさん、『米の日本史』などで知られる稲作文化研究の第一人者・佐藤洋一郎さん、『小さな田んぼでイネづくり』などの著者で、石垣島で稲作に取り組む笹村出さんをはじめ、常識に囚われずに、文明、テクノロジー、文化、技と知恵の各視点から、「米をくう」を探究してきた先輩方との対話を通じて、新しいものの見方、最先端の問い、創造の余白に触れて参りました。
読めば、お米を釜で焚いてみたくなる。読めば、自分で田んぼをやってみたくなる。読めば、炊きたてのご飯がいつもの何倍も愛おしくなる。そんな一冊になっていると思います。》
――(出版社からの案内文より)
■目次■
017 Chapter 01 新百姓的考現学
020 どうすれば私たちは繋がりを取り戻せるだろうか? Korpi家の田植え
028 日々の暮らしから自分を解放するには? [インタビュー]服部みれいさん
044 ハッキンチェア
049 Chapter 02 特集 米をくう
1)文明と物語の視点から
060 そもそも人間にとって「米をくう」って何? [インタビュー]佐藤洋一郎さん
072 人類と「米をくう」のコンテキスト
076「米をくう」と人類
1「米をくう」の起源
2 畑作牧畜文明と稲作漁撈文明
3「米をくう」と世界の信仰
4「米をくう」の現状
5「米をくう」の品種と栽培方法
6 栄養源としての「米をくう」
7「米をくう」さまざまな調理法
086 「米をくう」で遊ぶ [数学の視点から] [寄稿]小林知樹さん
2)デザインと科学の視点から
094 どうすれば「米をくう」はもっと楽しくなるか? [インタビュー]日吉有為さん
106 「米をくう」で遊ぶ [デザインの視点から [寄稿]田中 淳さん
108 レベル別「米をくう」の道具
112 ハンドツール | アルファ米
116 「米をくう」と最先端テクノロジー
3) 道具と知恵の視点から
124 どうすれば「米をくう」をこの手でつくり出せるか? [インタビュー]笹村 出さん
142 「米をくう」の単位
146 「米をくう」の本質の探究者 福岡正信
150 「米をくう」10の型
154 一隅から | 藝術農民
4) 調和・喜び・からだの視点から
162 どうすれば私たちは「米をくう」で遊べるか?① [インタビュー]長坂潔暁さん
180 どうすれば私たちは「米をくう」で遊べるか?② [インタビュー]義本紀子さん
192 「米をくう」と日本の信仰
196 糸波の構造 | 田の神様ってなんだ?
204 いま、うしなわれつつある風景 | どぶろく祭り
208 23世紀の昔話 | おむすびころりん
212 道の具 | 五十嵐窯の鎬飯碗
216 YABABON [002号参考図書]
220 「米をくう」探究の旅 ツールガイド
236 編集後記「稲作は芸術だ」
239 Chapter 03 巻末付録
240 『新百姓』99のテーマ
242 新百姓、これまでの物語 / 『新百姓』と一緒に企んでください!
245 じぶん革命! Revolubon!
246 写真解説
250 新百姓1号取扱店
252 ご寄付のお願い&3373名限定会員募集のご案内 / 2号制作を支えてくれた寄付者の皆様