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地球上の中華料理店をめぐる冒険 5大陸15ヵ国「中国人ディアスポラ」たちの物語

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関 卓中(著/文),斎藤 栄一郎(翻訳) ISBN 978-4-06-535382-0 四六判 448ページ 発行 講談社 2024年6月 北極圏からアフリカまで、世界のありとあらゆるところに存在する中華料理店。中国系カナダ人の映像作家・関卓中(チョック・クワン)は、地球のそこかしこに根を張った中華料理店オーナーたちの物語を4年にわたって撮影し、ドキュメンタリーシリーズ『チャイニーズ・レストラン』として発表。華僑・華人たちの食と店を通して見えてくる国際化のリアルが話題を呼び、書籍化され、いよいよ日本でも刊行。 「純然たる中華料理」は存在しない。夢を見て、あるいは生活に窮して、政権に追われて、世界中に散らばった中国人たち。彼らが作る料理は、日本の町中華がそうであるように、世界各国の味と文化の影響を受けて変化している。だが、どのような形になろうと、それは「純然たる中華料理」であるーー北米の「チャプスイ」、マダガスカルで愛される国民食「スープ・シノワーズ」、も。著者は言う。「私のメッセージは『とどのつまり、私たちはひとつの世界の住人である』ということです」 「中国系移民が新天地に溶け込むいちばんの近道は中華料理店をひらくこと。他国人が張り合えない固有の商売は、合法にしろ違法にしろ、新参者が食べていく助けとなる」 屋台や町中華からスタートし、彼らは作って、洗って、生きて、育てた。ある者は大成功し、ある者は地道に商売を続け、ある者は「子どもには教育を受けさせたい。店の跡をついでほしくない」とつぶやく。 ●難民としてイスラエルにわたり、牧師になった中国人が教会でふるまう「広東風・牛バラ肉煮込み」の味は? ●なぜマダガスカルで、「ワンタンスープ」が朝食の定番になったのか? ●ノルウェーの中華料理店のシェフが”顔出しNG”の理由とは? ●アルゼンチンの大富豪が「春巻きさえ作れれば、どこででも生きていける」と豪語する理由は? ●口全体が痺れて燃える、ブラジル唐辛子を使ったアマゾン唯一の中華料理店のレシピとは? 食を通して、どこであっても生き抜く「中国人ディアスポラ」のたくましさと喜びと苦悩が活写され、私たちの前に「地球市民としてどう生きるか?」という問いが迫ってくる。世界を移り住んで育った著者は、10代を日本で過ごした。新大久保、池袋、高田馬場など、新たなチャイナタウンが誕生している日本の「最新中華料理事情」についても考察する、日本語版のための書下ろしも収録。 【登場する国々】 カナダ、イスラエル、トリニダード・トバゴ、ケニア、モーリシャス、南アフリカ、マダガスカル、トルコ、ノルウェー、キューバ、ブラジル、インド、アルゼンチン、ペルー、そして日本。 目次 第1章 田舎町のおしゃべり中華カフェ 第2章 イスラエルで牧師になった難民  第3章 カリブの熱い中華料理店 第4章 中華料理店を探してアフリカへ 第5章 かくもたくましき人々 第6章 アパルトヘイト時代の愛 第7章 スプ・シノワーズは国民食 第8章 中国から歩いてきた男 第9章 北極圏で見た呉宇森の世界 第10章 キューバが映す中国の幻影 第11章 大脱走 第12章 アマゾンの麻婆豆腐 第13章 インドへの道 第14章 ヒマラヤでアフタヌーンティーを 第15章 ラストタンゴ・イン・アルゼンチン 第16章 「ごはん食べた?」 日本語版に寄せて 著者プロフィール 関 卓中 (チョック・クワン) (著/文) 香港で生まれ、シンガポール、香港、日本で育つ。14歳のときに来日。横浜インターナショナルスクールにて高校時代を過ごし、1969年に卒業。米国カリフォルニア大学バークレー校でシステム工学修士号を取得。英語、日本語、フランス語、広東語、北京語を操るマルチリンガルの地球市民で、米国、ナイジェリア、サウジアラビア、フランス、オーストラリア、香港、日本で勤務経験がある。1978年、アジア系カナダ人のアート、文化、政治の振興をテーマに、進歩的で影響力ある雑誌『The Asianadian』(アジアネイディアン)を共同創刊した。ニューヨーク大学で映画制作を学び、1988年にティッサ・フィルムズ(TISSA FILMS)を設立。2005年、自ら監督したドキュメンタリー映画『Chinese Restaurants』シリーズ5部作を発表し、世界各地での自らの体験、食や旅をこよなく愛する強い思い、そして中国系ディアスポラ(離散中国人)への賞賛の念が込められた同作は大きな話題を呼んだ。その書籍化にあたる本作は「ニューヨーク・タイムズ」「エコノミスト」などで絶賛された。現在はカナダ・トロント在住。 斎藤 栄一郎 (サイトウ エイイチロウ) (翻訳) 翻訳家・ジャーナリスト。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。主な訳書に『1日1つ、なしとげる!』『イーロン・マスク 未来を創る男』『SMARTCUTS』『ビッグデータの正体』(以上、講談社)、『小売の未来』『小売再生』『センスメイキング』『Tools and Weapons テクノロジーの暴走を止めるのは誰か』『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』(以上、プレジデント社)、『データ資本主義』(NTT出版)、『締め切りを作れ。それも早いほどいい。』(パンローリング)、『マスタースイッチ』(飛鳥新社)などがある。学生時代のバックパッカー体験で旅のおもしろさを知る。2010年代に入ってから、季節や気分に合わせて海外のお気に入りの街に滞在しながら仕事をし、たまに帰国するデジタルノマドに。近年は親の介護とノマド生活を交互に繰り返していたが、最近、介護を終えて新たなスタイルに移行中。趣味と実益を兼ねて中国語、スペイン語を勉強中。

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