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台湾鉄道

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古庭維(著/文),CROTER(イラスト),倉本知明(翻訳),栗原景(監修) ISBN 978-4-560-09300-9 A4判 56ページ 発行 白水社 2024年7月 台湾と鉄道の歩みを描いた初のビジュアルブック。 台湾の鉄道博物館館長の著者と、台湾の大人気イラストレーターによる夢の共演が実現した話題作、待望の邦訳。 1888年、清朝末期の台湾にドイツ製の蒸気機関車が到着した。鉄道がなかった19世紀末の台北から台南への交通手段は、大陸を経由する船旅だった。1908年に南北を貫く縦貫鉄道が完成して初めて島内の移動が容易になり、台湾の人々の間に一つの島という意識が生まれ、「台湾意識」が芽生えていく――。以後、各地の産業は鉄道の敷設とともに急速に発展し、台湾の近代化の起点になった。 日清戦争、日本統治時代、第二次世界大戦、そして戦後の再建を経て現在に至るまで、各時代の統治者は、鉄道の開発をどのように利用し、台湾の人々の生活や文化にどのような影響を及ぼしたのか。 特急車両の進化とデザイン・内装の変遷も詳しく紹介。日本統治時代の車両だけでなく、当時の乗客の服装まで詳細に調べて描いた絵の一点一点が貴重なもの。鉄道と歩んだ130年に及ぶ台湾島の時空間への旅を本書で体験してほしい。巻末に〈日本統治時代の台湾鉄道路線図〉と〈現在の台湾鉄道路線図〉を描き下ろしで収録。 解説:川本三郎。 [目次] 鉄道の起源 清朝時代の台湾鉄道 台湾縦貫鉄道 近代化のスタートとその基礎 台湾の製糖鉄道 台湾の森林鉄道 形作られる台湾鉄道網 台湾の鉱山鉄道 台湾鉄道の黄金時代 台北鉄道工場 第二次世界大戦と台湾鉄道 戦後の再建 さようなら!蒸気機関車 特急車両の進化 島を一周した鉄道 鉄道の新陳代謝 MRTシステム 高速鉄道の時代 鉄道文化ルネッサンス 日本統治時代の台湾鉄道路線図 現在の台湾鉄道路線図 作者紹介 解説:川本三郎 著者プロフィール 古庭維 (グー・ティンウェイ) (著/文) 1983年台北生まれ、「竹山人」(南投県竹山鎮出身)としてのアイデンティティを持つ。幼い頃に台北と南投の間をしばしば行き来していたので、鉄道にさまざまな思い出を持つ。 趣味は、昆虫、天文、音楽、料理、美食など多彩。写真が好きで風景写真家を夢見たこともあったが、撮影技術が及ばず、作品に合う言葉を探すようになり、編集・出版の道へ。2006年に鉄道文化を広める雑誌『鉄道情報』を引き継ぎ、文化資産と博物館関連の多くの仕事に携わるようになる。16 年に春臨台湾文化事業坊を設立し、台湾の鉄道文化の保存と普及に努める。もう一つの趣味は登山で、郊外の低山から中級山岳、高山、古道、遺跡などを巡り歩いている。登山と鉄道の共通点は森林鉄道や山頂から俯瞰した鉄道風景である。 現在は不自由なフリーランスで、雑誌『鉄道情報』の編集長や旧打狗駅物語館(高雄にある鉄道博物館)館長、台湾交通文化資産保存学会常務理事などを務める。 CROTER (クローター) (イラスト) 1978年高雄生まれ、本名は洪添賢。 デザイナー兼イラストレーター。2004年から独立して創作とデザインを始める。多様な作画スタイルとデザインの混合を得意とし、シュールな変異手法を用いたイラストを好む。神話と風刺的なユーモアを織り交ぜ、天真爛漫な語り口でゆるゆると人生や社会の現実を語る。21年に詩人の王子苗と絵本『何がきみを連れ去ってしまうのか』を共作、翌年イタリアのボローニャ・ラガッツィ賞の100冊、第46回金鼎賞の図書イラスト賞(台湾)に選ばれた。高雄在住、日々現実の大きさと創作の理想との狭間でペンを片手に奮闘中。 栗原 景 (クリハラ・カゲリ) (監修) 1971年、東京都生まれ。旅と鉄道、韓国を主なテーマとするフォトライター、ジャーナリスト。著書『東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い!』(東洋経済新報社)、『テツ語辞典』(絵:池田邦彦、誠文堂新光社)、『アニメと鉄道ビジネス』(交通新聞社)、『鉄道へぇ~事典』(絵:井上広大・米村知倫、交通新聞社)、『国鉄時代の貨物列車を知ろう――昭和40年代の貨物輸送』(実業之日本社)など多数。 倉本 知明 (クラモト・トモアキ) (翻訳) 1982年、香川県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科修了、学術博士。 台湾文藻外語大学准教授。2010年から台湾・高雄在住。共著『戦後史再考――「歴史の裂け目」をとらえる』(平凡社)、訳書に呉明益『眠りの航路』、王聡威『ここにいる』、伊格言『グラウンド・ゼロ――台湾第四原発事故』(ともに白水社)、游珮芸・ 周見信『台湾の少年』(全4巻、岩波書店)など。

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