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川内有緒+ロッコク・キッチン・プロジェクト(編/著)
ISBN なし(リトルプレス)
B6判 80ページ
発行 ロッコク・キッチン・プロジェクト 2024年6月
写真 一之瀬ちひろ
アートディレクション 高野美緒子(Mio & Co.)
デザイン 山田眞沙美(Designmacherei)
編集 新谷佐知子(MOVE Art Management)
(*発行者のウェブサイトより)
食の記憶を探して、福島の浜通りを旅した――国道6号線をめぐる12編のアンソロジー。
川内有緒(ノンフィクション作家)と三好大輔(映画監督)が、 福島県内の国道6号線沿いの町を旅しながら、そこに住む人々の「食」「キッチン」「レシピ」を切り口に、暮らしを紐解き、エッセイとドキュメンタリー映像を制作するプロジェクト「ロッコク・キッチン」。
2023年12月、2024年1月、2月の滞在では、主に福島県の太平洋側・浜通りに位置する「大熊町」と「双葉町」の人々を訪ねました。大熊町と双葉町は、福島第一原子力発電所が立地し、東日本大震災以降多様な人々が暮らす町。車を走らせ、町を訪ね歩きながら、そこで出会う人々の「食」にまつわる記憶と共に、その人々の人生や土地に根付いた物語を聞きました。
完成したエッセイ本には、滞在中の出来事を綴った川内有緒の書き下ろしエッセイと、国道6号線沿いに住む人々から公募によって集まった12編のエッセイが収録されています。それぞれのエッセイには、地元の風景や日常の何気ない瞬間や食にまつわる記憶が鮮やかに映し出されています。このアンソロジーを通じて、福島・浜通りの豊かな人間模様と食の記憶に触れることができるでしょう。
※撮影スタッフが執筆したエッセイ集『もうひとつのロッコク・キッチン 撮影現場より』付き
■目次
不安で、おいしい。 武内 優
いのはなご飯の記憶 ウメコ
チャイと愛 スワスティカ ハルシュ ジャジュ
消えた唐揚げ弁当 青木貴司
食卓日記 蒔田志保
思い出と未来のキッチン 大竹英子
私のトムヤムクンが大盛りな理由 山根麻衣子
季節がらおせち料理の思い出から話をしたいと思います。 加賀谷 環
祖母とすり鉢 武内 優
さつまいものすきな食べ方 斎藤颯真
大熊香味ペースト 秋元陽来
ロッコクを走る 凍える夜のスープまで 川内有緒
著者プロフィール
川内有緒 Ario Kawauchi(編/著)
アメリカ、南米、フランス、日本を転々としながら12年間国際協力分野で働いた後に、フリーランスの物書きに。東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどを執筆。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクショ賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で Yahoo! ニュース |本屋大賞 ノンフィクション本大賞を受賞。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』共同監督。