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※9/30(土)の19時より、当店にてこの本の発売を記念したトークイベントを開催します。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
https://www.porvenir-bookstore.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%80%879-30-%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%A0%9E%E3%81%AB%E3%81%B6%E3%82%89%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%82%8B-%E7%99%BA%E5%A3%B2%E8%A8%98%E5%BF%B5%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88-%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/
斎藤真理子(著/文)
ISBN 978-4-00-061610-2
四六判 212ページ
発行 岩波書店 2023年9月中旬発売予定
『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。
岩波書店のPR誌『図書』での連載を書籍化。
■目次■
黄色い本のあった場所――「チボー家」と私たち 1
黄色い本のあった場所――「チボー家」と私たち 2
いぬいとみこさんのこと
結核をめぐる二つの物語――林芙美子と郷静子
多摩川沿いの工場で――「土堤」を読む 1
多摩川沿いの工場で――「土堤」を読む 2
「かるた」と「ふりかけ」――鶴見俊輔の「断片」の味
翻訳詩アンソロジーの楽しみ
杏の枝と七夕の夜――後藤郁子と茨木のり子
炭鉱町から来た人
詩人・仲村渠の路地をたどる
一九一六年、漱石と李光洙
旧正月の李箱の手紙
脱北者が読むジョージ・オーウェル
元山中学の同級生――後藤明生と李浩哲
長璋吉が描いた朝鮮語の風景
物語に吹く風 朝鮮短篇小説選
堀田善衞と「ジョー」の肖像
「やさしみ」のやりとり
森村桂という作家がいた
マダム・マサコの洋裁店
編み物に向く読書
三人の女性の「敗戦日記」
中村きい子の激しさに打たれる
本の栞にぶら下がる
あとがき
■著者プロフィール■
斎藤 真理子(さいとう・まりこ)(著/文)
1960年新潟市生まれ。翻訳者、ライター。著書に『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(晶文社)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、パク・ソルメ『未来散歩練習』(白水社)などがある。共編著に『韓国文学を旅する60章』(波田野節子・きむ ふなとの共編著、明石書店)。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュ他、白水社)で韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主宰)受賞。