
村上 靖彦(著/文)
ISBN 978-4-480-68452-3
新書判 192ページ
発行 筑摩書房 2023年06月
「エビデンスはあるんですか」「数字で示してもらえますか」「その意見って、客観的なものですか」ーー数値化が当たり前になった今、こうした考え方が世にはびこっている。その原因を探り、失われたものを明らかにする。
目次
第1章 客観性が真理となった時代
第2章 社会と心の客観化
第3章 数字が支配する世界
第4章 社会の役に立つことを強制される
第5章 経験を言葉にする
第6章 偶然とリズム―経験の時間について
第7章 生き生きとした経験をつかまえる哲学
第8章 競争から脱却したときに見えてくる風景
著者プロフィール
村上 靖彦(ムラカミ・ヤスヒコ)
1970年、東京都生まれ。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第七大学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授・感染症総合教育研究拠点CiDER兼任教員。専門は現象学的な質的研究。