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朴 沙羅(著/文)
ISBN 978-4-480-43847-8
文庫判 384頁
発行 筑摩書房 2022年10月
「自分の親戚がどうやら「面白い」らしいことは知っていた」社会学者である著者は、済州島から日本へ来た親族にインタビューする。「社会学は過去をどのように扱えるのか」「ひとの語りを聞くとはどういうことか」自問しながら、著者は伯父二人と伯母二人の生活史を聞きとっていく。亡くなった伯父との約束を果たすべく書いてみせた、ある家(チベ)の歴史。
解説=斎藤真理子
目次
はじめに
第1章 生活史を書く
第2章 誰も知らない―李延奎伯父さん
第3章 めっちゃええ場所―朴貞姫伯母さん
第4章 親族の中心―朴誠奎伯父さん
第5章 わからへんこと―朴俊子伯母さん
第6章 美しい済州(アルムダウン・チェジュ)
おわりに
文庫版あとがき
解説 闇夜にイカが跳ねる本 斎藤真理子
著者プロフィール
朴 沙羅 (パク・サラ) (著/文)
1984年、京都生まれ。専攻は社会学(ナショナリズム研究)。ヘルシンキ大学文学部文化学科講師。著作に『ヘルシンキ 生活の練習』、『外国人をつくりだす』(ナカニシヤ出版)など。京都出身ではあるが京都人ではない。