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動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話 生き物たちの終末と進化の科学

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ジュールズ・ハワード(著), 中山 宥(訳) ISBN 978-4-8459-1638-2 四六判 353頁 発行 フィルムアート社 2018年4月 死なないように進化できないのはなぜか?笑いあり、ドラマありの、生き物たちの死と生をめぐる驚くべき冒険の旅へ、ようこそ! 私たちは古代から、飢餓、かんばつ、震災、戦争などを経て、争いのなか生き残ってきました。 しかし、ある動物は大人としてたった2時間だけ生きたり、ある動物は時間が来たら自ら命をたつ特徴をもっていたりします。一方で、何百年もの間生きる動物もいます。動物に取り付いて残酷な死に方をさせるような寄生虫もいれば、長く健康な人生を送らせるために取り付く寄生虫もいます。 人生における死が、色々な形で存在しているのです。 私たち(=直立した類人猿)はおそらく、結局は死ぬ、ということがみんなに起こるという事実を意識している宇宙の歴史の最初の動物です。本書は、そんな私たちを含む、死をめぐる極上の物語。 ・生命の定義、「自己複製」ができないラバは生きていると言えるのか? ・数世紀も休眠するブラインシュリンプ(小型の甲殻類)はいつ「死んだ」と判断できる? ・白内障の魚への義眼移植手術から考える「老化」の研究の歴史 ・twitterで鳥の死骸を手に入れる話 ・寄生生物は本当に「死の代理人」か? ・世界最古の動物ミンと、癌にかからないハダカデバネズミ 目次 序文 Part 1 これはカエルの死骸です 1 宇宙における生と死 2 老齢と、幸運な一部を待ち受ける運命 3 バーチウッドの恐怖と嫌悪 4 遊離基の謎 5 これは死んだカササギです Part 2 実験用ブタたち 6 テントの下のサーカス 7 性と死 ─ 死神との契約 8 ゴケグモ記者とコーヒーを 9 自殺:シロフクロウと体内に棲む藻 10 アカトビと娘の排泄物 11 ホラアナサンショウウオとグアノ 12 ホリット・グランドウィーバー 13 暗黒物質 Part 3 シタティテスの先端をめざす旅 14 死んだアリの運び出し 15 喪が終わるとき 16 人は不死を願うか? 17 いいえ、これはカエルの死骸です 終わりに 著者プロフィール ジュールズ・ハワード (ジュールズ ハワード) (著) 動物学者。ブログ、雑誌、ラジオ、テレビその他で幅広く活躍中。動物学や野生動植物の保護をテーマに多くのコラムを執筆するかたわら、BBCワイルドライフ・マガジン誌、ガーディアン紙などに定期的に寄稿し、『BBCブレックファースト』『サンデー・ブランチ』『BBC 5ライブ』といったラジオ・テレビ番組に出演している。また、子供たちを動植物に親しませる活動を主宰しており、その参加者はのべ10万人近くにのぼる。ほかの学者と同じように、バードライフ・インターナショナル、英国鳥類保護協会、ロンドン動物学協会などの団体とも関わりが深い。ただ、ほかの学者と違って、カエル専門の電話相談を3年間担当し、世間の人々の(おもにカエルにまつわる)悩みを解消してきたという異色の経歴を持つ。本書は2冊目の著作にあたる。 中山 宥 (ナカヤマ ユウ) (訳) 翻訳家。1964年生まれ。 主な訳書に『マネーボール[完全版]』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、『究極のセールスマシン』(海と月社)、『〈脳と文明〉の暗号』(講談社)、『ジョブズ・ウェイ』(SBクリエイティブ)、『生きものたちの秘められた性生活』(角川書店)などがある。

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