木村 元彦(著)
ISBN 978-4-907239-43-5
A5変型判 200頁
発行 ころから 2019年11月
いま「町の本屋」が消えていっている。
本が売れないから、というのは理由のひとつでしかない。
そこには、「売りたい本が来ないから」という理由がある。
「いらない本が送りつけられるから」という理由もある。
どういうことだろうかーー
創業70周年を迎えた大阪・谷六のわずか13坪の本屋「隆祥館書店」からいまの出版業界はどう見えるのか?
ジャーナリスト木村元彦が、町の本屋の「闘い」を丹念に描きだす。
版元から一言
大阪・谷町六丁目(通称「谷六」)の面積わずら13坪の本屋から見える出版業界をジャーナリストの木村元彦さんが描く。
店主の二村知子は2019年から雑誌やネット媒体で「なぜ書店にヘイト本があふれるのか」といった視点から理不尽な出版流通に声をあげている。
同時に、地域の人たちと本の著者をつなぐ集いを200回以上続けている。
闘いとつながりは、”リアル”書店の両輪。「町から本屋が消えていく」と嘆くのではない実践と理念をこの本で伝えたいと思い刊行します。